3/28 樹木管理・剪定技術講習会

やすのくまさん

2015年03月29日 13:48

3/28  樹木管理・剪定技術講習会を、樹木医である中西先生を講師に、比留田のさざなみホールで行いました。

午前中は、木を診る、木を知る(http://agri.city-nakatsu.jp/shiraberu/kyosi/moku/moku_gn04.html)冊子内容も参照しながら、樹木の立場や心がわかるように樹木の生理生態の説明を受け、樹木生長するには、光、水、空気、温度、養分が必要で、葉っぱで光をうけて光合成ができないと、成長するためのエネルギーが作れず、衰える(枯れる)など、基礎的なことから、それらを理解した剪定技術を学びました。(写真はクリックして拡大できます)


午後からはさざなみホールの周囲の樹木を使った実習です。カシ、花桃、ウメなど現状の樹形や症状を見ながら、なぜこのようになったのか、どのように対応すべきかなど順に見て回ります。
  

剪定で大きめの枝を切った場合は、腐って内部が傷まないように、カルスメイトなど防腐剤を塗布したが良いとのこと。 また、このさざなみホールの建物は、当時、有名な建築デザイナーの設計で作られておりますが、周りの樹木もかなり力を入れられており、野洲川河辺からエノキなど大木を運んで、移植されています。 ところが、そのような大木が長期間にわたり成長できるような土壌環境が整えられておらず、先端部が枯れたり、根元まで枯れた樹木が多く見受けられる状況です。 
 

裏側のサクラや玄関周りのサツキやケヤキも、診て周ります。 「サクラ切るバカ、ウメきらぬバカ」とか言われていますが、実はサクラも庭などに植樹した場合は適宜、剪定するものだとのこと。 
  

周囲一巡したあと、参加者は各自で選んだ樹木を、先の中西先生の指導に従いながら剪定しました。 一般参加者28名、市役所はじめ、「やす緑のひろば」応援スタッフ、合わせて計40名、汗を拭き拭き、約1時間頑張り、かなりすっきりとした形になりました。 剪定した枝はほぼ一メートル程度に短くし、市役所のトラックにてクリーンセンターに搬送していただきました。


この講習会を機会に参加者の皆さんの地域で、公園や公共施設など、地域による樹木保護活動が広がればよいなと思っています。 

追記:講習会終了後、さざなみホール横に4年前に植樹したシイノキ 一本の根元に山砂と野洲川草堆肥などを混ぜた用土を盛り養生しました。 さざなみホール横にはタブノキ、シイノキ 計10本を4年前に定植していたのですが、成長があまりよくないので、今回一本、試行で養生したもので、様子見ながら、残りも実施予定です。







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