7/2 マイコアカネ調査 第三回

やすのくまさん

2019年07月04日 06:26

7/2(火) 今年3回目の野洲川自然の森でのマイコアカネの調査に参加しました。残念ながら今回も森の中、および周辺でマイコアカネは観測できませんでした。 

前回多数観測された、海を渡ってきた「ウスバキトンボ」は今回もミニ三上山周辺の草原を中心に多数飛び回っていました。素早く動くので捕獲はなかなか大変。網振りで勢いあまってひっくり返ったメンバーも。(写真はクリックして拡大可能です)


今回はトンボ捕獲の達人K様も加わり、「ウチワヤンマ」のオス、メスも捕獲できました。結構大きくて、尾っぽにウチワのようなヒレがあります。活動範囲は広く、琵琶湖周辺から飛来しているのではとのこと。


自然の森と国管理エリア境界の湿地のネットには「ハラビロトンボ」、「リスアカネ」が観測されました。ハラビロトンボはネット外にも多数。 リスアカネの写真は旭化成・W様提供で、識別ナンバーリングしてあります。 N6:ノース(北流跡自然の森)6月観測のリスアカネ。
 

今回、別の場所でのマイコアカネのヤゴが繁殖している可能性を考え、竹生口近くの遊水地x2か所も中に入って調査してみました。これらはヘドロが堆積しているような汚い水たまりや、動物のフンの匂いがする水たまりなど汚れており、またトンボの飛来も確認されず、繁殖地ではないように思われます。

マイコアカネのヤゴは、きれいな水で、適度に乾く時期もあり、アメリカザリガニや、ウシガエルなどヤゴを食する生き物も棲息していない環境でないと繁殖しずらく、自然の森のそばの湿地がそれらを満たしている貴重なところと思われるそうです。

探索中、倒木トンネル近くの「カラムシ」の葉っぱの上で 「ラミーカミキリ」、また「ウド」の葉っぱのうえで「ハンミョウ」などの昆虫、また国管理の草原では「カヤネズミ」の巣なども観測できました。「カヤネズミ」は親指ほどの日本で一番小さいネズミで全国的に希少種になってきているそうです。https://www.nacsj.or.jp/2017/08/5561/

  

また、森の中で以前良く観測された「キヌガサダケ」というレースのドレスを纏ったようなキノコも観測できました。実生広場から国管理の河川エリアへの抜け口の階段近くです。 このようにきれいな形で見れるのは珍しく、ラッキーでした。



次回のマイコアカネ調査は7/9の予定です。








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