› やす緑のひろば › 2019年07月12日

2019年07月12日

7/10 マイコアカネ生態調査 第4回 成虫分布

7/10(火) 野洲川自然の森、及び周辺にて「琵琶湖生物多様性ネットワーク」チームのマイコアカネの成虫分布調査に参加しました。

前回まで「マイコアカネ」は一匹も観測できていませんでしたが、幸い、今回3匹観測できました。2匹は実生広場、もう一匹は、今年1-3月頃、竹の伐採整備を実施した、竹が丘口周辺です。 写真は3匹目で,
オス、数字の「3」を羽にナンバーリングしています。「マイコアカネ」は赤とんぼの一種で秋になれば、オスは赤くなりますが、この時期はまだ黄緑です。特徴は胸の黒条(黒い縦じまの線)が短いものが2個並んであることです。

この時期は羽化して間もないので、これらはどこか近くの湿地で羽化したと考えられ、河川サイド、国エリアとの境界周辺の湿地が繁殖地の可能性がありますが、今回も調査用ネットの中では、確認できませんでした。 ネットは湿地の一部にしか設置していないので、まだここでの繁殖可能性は考えらえる状況です。

今回も、森の中、周辺の河川サイド、手前の市道周辺、竹生口交差点周辺も調査。 「マイコアカネ」の他、「ナツアカネ」、「アキアカネ」、「マユタテアカネ」、「ハグロトンボ」、「アオイトトンボ」、「ハラビロトンボ」など捕獲しナンバーリング。 また捕獲はなしですが、前回も観測した、海外からの「ウスバキトンボ」、「ウチワヤンマ」、「シオカラトンボ」、そして近畿でも希少種で、尾っぽ先端が幅広く、目と目が離れた「メガネサナエ」も観測されました。 写真は「アキアカネ」、「ハラビロトンボ」、またネットの図鑑からですが「メガネサナエ」。
  

繁殖地と思われる湿地の近くには「タコノアシ」という希少植物もありました。 その実はタコが足を延ばして吸盤が並んでいるように見えます。適度に乾く湿地周辺に生育しているそうですが、そのような環境が少なくなってきているそうです。


調査途中、湿地近く、「ウワミズザクラ」のオレンジ色の実が鈴なりできれい、赤くなったら食べれるかも(サクランボ??)。また実生ひろばでは「アオスジアゲハ」のカップルにも出会いました。
 

次回調査は8月20日(火)09:00の予定です。